初めて訪れたのは、妻と二人でのことだった。
ここは珈琲のシャポー。
アクロス福岡の中にある、天神の大通りから少し離れた、静かなる隠れ家。
ガラス越しに見るその店内は、アンティークの調度品が揃い、昭和の時代へとタイムスリップしたかのような、落ち着いた雰囲気が漂っている。
席数は多く、一人客から友達、恋人、夫婦、そして年齢も性別も様々なグループまで、多彩な人々が訪れる。
窓の外をぼんやりと眺めるだけでも心が和む場所だ。
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ここではワッフルが名物らしい。チョコバナナワッフルを注文した。
私がワッフルに慣れるには時間がかかった。食べにくそうで、どう食べればいいのか迷ったものだ。
以前の私は、喫茶店ではケーキ以外は頼まなかった。
ワッフルを食べるようになったのは、妻と喫茶店に通うようになってからだ。妻はナイフとフォークで自然に食べる。
いつの間にか私も、ナイフとフォークでワッフルを楽しむようになっていた。
若い頃の私は、ナイフとフォークでワッフルを食べることに、何となく照れくささを感じていたのかもしれない。
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クリームソーダも頼んでみた。
青いクリームソーダが有名と聞いていたので、一度は飲んでみたかったのだ。
しかし、運ばれてきたのは普通のグリーンのメロンクリームソーダ。
店員に尋ねると、青いシロップが切れているとのこと。月曜日には入荷するらしい。
少し残念に思っていると、店員さんが「青いクリームソーダ目当てに来るお客様も多いんですよ」と教えてくれた。後で調べたところ、どうやら「月曜日のクリームソーダ」と呼ばれているらしい。
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その後、しばらくして一人でシャポーを訪れた。
再びグリーンのクリームソーダが出てきた。
つくづく縁がないものだ。いつか青いクリームソーダを飲む日が来るだろうか。
ちなみに一緒に注文したのは、もちろんワッフル。
私は一人、ナイフとフォークでワッフルを食べるのであった。
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▼喫茶情報:「珈琲のシャポーアクロス福岡店」
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