はじめに
2016年8月6日、青春18きっぷを手に、東京から会津若松までの鈍行列車の旅が始まった。真夏の朝、涼しい風が吹く東京駅7番線ホームで、期待と少しの不安を胸に出発の瞬間を待っていた。
会津若松へ
7:55、JR上野東京ライン快速ラビット(宇都宮行)の列車が静かに動き出した。車窓から見える東京の街並みは次第に緑が多くなり、都市の喧騒が遠のいていく。所要時間は1時間34分。列車はスムーズに走り、予定通り9:29に宇都宮駅に到着した。
宇都宮での乗換はわずか3分。急ぎ足でホームを移動し、9:32発のJR宇都宮線(黒磯行)に乗り込んだ。50分後の10:22、黒磯駅に到着。乗換時間は5分しかないが、旅の興奮で足取りは軽い。10:27発のJR東北本線(郡山行)に乗り込み、さらに1時間3分の道のりを進んだ。
11:30に郡山駅に到着。10分の乗換時間で少しの余裕がある。
11:40発のJR磐越西線(会津若松行)に乗車し、最終目的地までの道のりを楽しんだ。車窓から見える景色は田園風景が広がり、心が和む。
1時間19分の旅路の果てに、ついに12:59、会津若松駅に到着した。
会津若松での散策
駅からバスに乗り、最初に訪れたのは会津武家屋敷。
バスのラッピングが蒲生氏郷と鶴ヶ城でカッコよく、「鶴ヶ城に参られよ」の言葉が心に響いた。
会津武家屋敷では、西郷頼母邸を見学。
甲冑や槍などの武具が展示され、歴史の重みを感じた。
大河ドラマ「八重の桜」のポスターもあり、会津の歴史とドラマの世界が交錯する。
次に訪れたのは鶴ヶ城。
屋根瓦が朱色で、その存在感は圧倒的だった。
2010年に訪れた際には修理中で外観を見ることができなかったが、今回はその美しさを十分に堪能することができた。
麟閣で冷たい抹茶をいただいた。真夏の暑い日だったので、汗ばむ体に冷たい抹茶が染み渡り、心地よい休息となった。
お土産には会津花札を購入。伝統的なデザインが魅力的で、一目惚れしてしまった。
他にも蒲生氏郷のクリアファイルも手に入れた。カッコ良い。
帰りの旅
17:12、会津若松駅を後にし、JR磐越西線快速(郡山行)に乗り込んだ。1時間1分後、18:13に郡山駅に到着。10分の乗換時間で次の列車に乗る準備を整えた。
18:23、JR東北本線(黒磯行)に乗車し、1時間2分の旅路を楽しんだ。19:25、黒磯駅に到着。6分の乗換時間で次の列車へ。
19:31、JR宇都宮線(宇都宮行)に乗り、50分後の20:22に宇都宮駅に到着した。乗換時間は2分しかないが、これもまた旅の醍醐味。急ぎ足でホームを移動し、20:24発のJR宇都宮線(沼津行)に乗り込んだ。列車は静かに走り、22:20に東京駅に到着した。
東京駅に降り立ち、旅の終わりを感じるとともに、心地よい疲れと満足感が押し寄せてきた。
さいごに
2010年に訪れた際には新撰組の斎藤一のお墓参りや、白虎隊自刃の地とさざえ堂のある飯盛山を巡ったが、今回は時間がなく断念した。
初めて会津を訪れた時は、薩摩出身の自分は少し緊張したが、会津の歴史と文化に触れるたびにその魅力に引き込まれていった。
会津若松の歴史と文化に触れ、充実した一日を過ごすことができた。次回はもっと時間をかけて、さらに深く会津を堪能したいと思う。
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