とある秋の日、千葉神社と三越へ:思い出のカフェの一杯

2016年10月30日、爽やかな秋の日差しの中、私は千葉駅を降り立った。駅前の賑やかな街並みを抜け、千葉神社へ向かう道を歩き出す。街の風景を楽しみながら、心地よい秋の空気を胸いっぱいに吸い込む。約15分の散策があっという間に感じられた。

千葉神社は千葉市中央区に位置し、主祭神として北辰妙見尊星王(天之御中主大神)、相殿神として経津主命と日本武尊命を祀っている。1000年に創建され、千葉氏の守護神として長い歴史を持つ神社だ。特に八方除けや星除けの神として名高い。

境内に足を踏み入れると、荘厳な雰囲気の朱色に圧倒された。まず参拝を行い、その後、御朱印と御朱印帳を求めた。

千葉神社の御朱印帳は全体的にブルーの色合いで、表面には天の川、裏面には神紋である三光紋と社紋である九曜紋がデザインされている。

手に取ると神聖な場所に相応しい色合いで、心が洗われるような感覚に包まれた。御朱印をいただくことで、この旅が特別なものとなった。

参拝を終えた後、私は千葉の三越へ向かった。

三越の中にある「カフェ ウィーン」という素敵な喫茶店で一息つくことにした。頼んだ飲み物はアインシュペナー。

アインシュペナーは、コーヒーに生クリームをのせたオーストリア発祥の飲み物で、馬車を引いていた御者が寒い冬に屋外で飲むために誕生したという。落ち着いた雰囲気の中で味わうこの珈琲は、旅の疲れを癒し、心を温めてくれた。

実は三越千葉店は平成29年3月20日に営業を終了し、それに伴ってカフェも閉店している。後で知ったことだが、とても寂しく感じた。

この日の旅は、千葉神社の荘厳な空気と、喫茶店での穏やかなひとときが特に印象に残った。

当時は千葉県内に住んでいたが、現在は九州在住なので、気軽には行けない。だからこそ、あの日の思い出が一層深く心に残っている。

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「埋もれた歴史を発掘・発信」をテーマに薩摩の地でイベント企画や商品開発、情報発信をしていました。( 山城の観光記念符「城郭符」や、歴史和菓子「雪窓院」を企画など)