埼玉の冬の風に導かれ二つの氷川神社を巡る

2016年12月19日、冷たい冬の空気の中、西川口駅を降りて氷川神社へ向かった。

しんと静まり返る街並みを歩くと、鳥居が見えてきた。

境内に一歩足を踏み入れると、都会の喧騒が一気に遠のき、心地よい静寂に包まれた。

参拝を終え、御朱印を頂いた。丁寧に筆を運ぶ宮司さんの姿を見ながら、少し心が温かくなる。

限定の御朱印は今回は諦めた。それもまた一興だと自分に言い聞かせた。

境内にそびえる大きな欅、「元気の木」と呼ばれるその木に抱きついてみた。冷たい幹からは不思議と力強いエネルギーが伝わってくるようで、深呼吸をひとつ。心の奥底から元気が湧き上がるのを感じた。

次に目指すは大宮の氷川神社。

大宮駅まで行き、そこから歩いて向かう。

境内ではカラスが鳴き交わす音が不気味さを醸し出していた。

大宮の氷川神社でも御朱印を頂いた。神社の厳かな雰囲気に圧倒されつつ、静かに祈りを捧げた。

参拝を終えた帰り道、ふと目に留まった茜珈琲という小さなカフェに立ち寄った。

そこで飲んだグレープジュースの味は、疲れた体に染み渡るようだった。さっぱりとした甘さが心地よく、しばしの休息を楽しんだ。

家路には野田線を使った。

電車の揺れに身を任せ、今日の出来事を振り返る。神社で感じた静寂と力強さ、そして茜珈琲の温かなひととき。どれも心に深く刻まれ、忘れがたい一日となった。

次はどこに行こうか。

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「埋もれた歴史を発掘・発信」をテーマに薩摩の地でイベント企画や商品開発、情報発信をしていました。( 山城の観光記念符「城郭符」や、歴史和菓子「雪窓院」を企画など)