街の風景が描かれている風景印。
鹿児島県薩摩川内市の郵便局で手に入れることのできる風景印を紹介しようと思う。
薩摩川内市では14種類の風景印が存在している。※2019年時点
今回はそのうちの本土にある郵便局8局について紹介する。
▼甑島編:鹿児島県薩摩川内市の風景印~甑島編~
▼風景印とは
風景印をご存知無い方は以下をご参照あれ。
①川内郵便局
鹿児島県薩摩川内市・川内郵便局の風景印📮
旧川内市の市花・キンモクセイと西方海岸が描かれている。
川内市は2004年の市町村合併により、薩摩川内市となり、市花はカノコユリとなった。
■川内郵便局
〒895-8799
鹿児島県薩摩川内市西向田町2-5
②川内向田郵便局
鹿児島県薩摩川内市・川内向田郵便局の風景印📮
全体を大綱で囲った変形印で、川内大綱引が描かれている。
▼大綱引
川内大綱引は毎年9月に開催される伝統行事。関が原の合戦の際、島津義弘が兵士の士気を高めるために始めたともいわれる。
大綱を引き合い、体と体がぶつかり合う様はまさに男達の戦いだ。
・川内大綱引保存会
▼映画「大綱引の恋」
2019年令和最初の川内大綱引きは9/22(日)で、420年目の開催となる。
当日は、2020年公開予定の映画「大綱引の恋」(佐々部清監督)の撮影も予定されている。
■川内向田郵便局
〒895-0022
鹿児島県薩摩川内市白和町8−5
③川内大小路郵便局
鹿児島県薩摩川内市・川内大小路郵便局の風景印📮
薩摩国一之宮の新田神社、太鼓橋、早馬祭の鈴懸馬が描かれている。枠は道鏡の変形印か。
▼新田神社
新田神社は薩摩川内市宮内町の神亀山に鎮座する薩摩国一之宮。
天孫降臨の瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)を祀っている神社であり、新田神社の隣には瓊瓊杵尊の陵墓である可愛山陵がある。また、参道には特徴的な形をしている太鼓橋がある。
▼早馬祭
春先には、その年の五穀豊穣を祈り、併せて牛馬の安全と労をねぎらう神事「早馬祭」が行われる。
▼御神鏡清祭
新田神社の銅鏡は国の重要文化財に指定されており、夏には新田神社所蔵の銅鏡の鏡面を磨く神事「御神鏡清祭」が行われている。
・新田神社・夏の行事「御神鏡清祭」
■川内大小路郵便局
〒895-0076
鹿児島県薩摩川内市大小路町12−15
④西方郵便局
鹿児島県薩摩川内市・西方郵便局の風景印📮
人形岩、西方海水浴場、西方の海に沈む夕日が描かれている。
▼西方の人形岩
人形岩とは乳飲み子を抱えた母親の形をした岩のこと。薩摩川内市の観光スポットの一つで、おれんじ鉄道の車窓からも見ることができる。
ちなみに、父親の形をし岩も人形岩の近くにあるらしい・・。
人形岩の伝説は以下の映像でナレーションしている。
■西方郵便局
〒899-1899
鹿児島県薩摩川内市西方町3316−4
⑤東郷郵便局
鹿児島県薩摩川内市・東郷郵便局の風景印📮
菅原神社(藤川天神)、臥龍梅、菅原道真終焉の地が描かれている。
藤川天神の御祭神は菅原道真。藤川天神には菅原道真の墓と伝わる場所がある。また、臥龍梅は菅原道真が自ら植えたものといわれている。
東郷は菅原道真伝説が残る場所だ。
■東郷郵便局
〒895-1199
鹿児島県薩摩川内市東郷町斧渕295−4
⑥入来郵便局
鹿児島県薩摩川内市・入来郵便局の風景印📮
鎌倉時代から続くといわれる伝統芸能「入来神舞」の鬼神、入来麓武家屋敷群のシンボル「茅葺門」、約700年の歴史があるといわれる「入来温泉」が描かれている。
入来は島津義弘の母・雪窓院の生まれ故郷。
歴史好きな方には一度は来てもらいたい場所だ。
▼関連記事
・大宮神社で鎌倉時代から続く伝統芸能「入来神舞」に移住者の僕が挑んだ結果。
・【初めての方必見!】入来麓武家屋敷群の歩き方。
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■入来郵便局
〒895-1499
鹿児島県薩摩川内市入来町副田5864−12
⑦祁答院郵便局
鹿児島県薩摩川内市・祁答院郵便局の風景印📮
藺牟田池、世界一郷水車、ベッコウトンボ、祁答院町のキャラの「けどういんくん」が描かれている。
藺牟田池は、ラムサール条約指定湿地に登録されている自然環境豊かな場所。藺牟田池県立自然公園では、希少昆虫であるベッコウトンボの生息地でもある。
ちなみに、けどういんくんというキャラがデザインされているが詳細は不明。。藺牟田池外輪山の一つ・飯盛山をモチーフにしたキャラなのかもしれない。
▼参考記事
・薩摩川内市:藺牟田池がラムサール条約に登録されました
■祁答院郵便局
〒895-1599
鹿児島県薩摩川内市祁答院町下手2869−2
⑧藺牟田郵便局
鹿児島県薩摩川内市・藺牟田郵便局の風景印📮
いこいの村いむた池、世界一郷水車、ベッコウトンボ、祁答院町のキャラの「けどういんくん」が描かれている。
ここにも、けどういん君の姿がある。
▼世界一郷水車
実際は世界一の大きさではないらしい。
■藺牟田郵便局
〒895-1502
鹿児島県薩摩川内市祁答院町藺牟田6816−5
さいごに
街の風景印に注目すると、その街の特徴が見えてくる。
薩摩川内市は本土となる川内市・樋脇町・入来町・東郷町・祁答院町、甑島列島の鹿島村・上甑村・下甑村・里村が2004年に合併してできた市だ。
今回紹介した薩摩川内市本土の風景印は、川内のキンモクセイや川内大綱引き、新田神社、西方海岸の人形岩、東郷の藤川天神や臥龍梅、入来の入来神舞や武家屋敷群の門、祁答院の藺牟田池や世界一郷水車、けどういん君など各地域の特色を表している。
残念なのは樋脇には風景印はないこと。ホッケーや市比野温泉の風景印があっても良さそうだ。
風景印は街の景色を伝えるもの。また、過ぎ去った景色も伝えてくれる。
川内郵便局のキンモクセイは川内市時代の市花を伝えるものだし、祁答院郵便局と藺牟田郵便局の「けどういん君」は、おそらく風景印でしか姿をみることはできないのではなか。
けどういん君の生きた証がこの風景印にはある。
▼続きの記事:鹿児島県薩摩川内市の風景印~甑島編~
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