はじめに
2015年3月の終わり、暖かな春の訪れを感じながら、私は群馬県を巡る鉄道旅行に出かけることにしました。
懐かしさを感じる風景や哀愁漂う風景を訪れ、美味しい食事と鉄道の魅力を存分に楽しむことを心に決めて。
心が躍るような期待感と共に、私は東京駅のホームに立っていました。
1日目:東京から桐生、そして足尾銅山へ
東京から桐生への道のり
東京駅のホームで朝の空気を吸い込みながら、私は09:44発の上野東京ラインの列車に乗り込んだ。列車は静かに走り出し、車窓から見える風景が少しずつ変わっていく。
10:25に小山駅に到着し、両毛線に乗り換えた。
10:44に出発した両毛線の車両、モハ210-3031に揺られながら、桐生駅に向かった。
11:42に到着した桐生駅で、私は少し腹ごしらえをすることにした。駅から徒歩10分ほどの場所にある「桃太郎」という店に向かい、桐生名物のひもかわうどん(¥670)を注文した。最初は満席だったが、少し待つとようやく席に案内された。
上毛電鉄とわたらせ渓谷鐵道
お腹を満たした後、西桐生駅に向かい、上毛電鉄のスタンプを押印した。
その後、桐生駅に戻り、13:02発のわたらせ渓谷鐵道に乗り込んだ。1日フリー切符(¥1850)を手に入れ、相老駅と大間々駅で短い停車時間を利用してスタンプを集めた。
列車は静かに山間を走り抜け、14:38に通洞駅に到着。
ここで足尾銅山を見学。歴史ある鉱山の内部を探索し、過去の栄光と現代の静けさを感じた。
ハプニングと夕食
16:09に間藤駅から桐生駅に戻る予定だったが、待合室で宮脇先生の展示に見入ってしまい、列車を逃してしまった。
その瞬間、私はかなり焦った。ローカル線は本数が少なく、終電が早い場合があるからだ。
幸いにも、次の列車まで2時間の待ち時間があったが、終電を逃したわけではないとわかり、ほっと安心した。
待ち時間を利用して、足尾線の廃線跡や足尾銅山本山を徒歩で散策していると、突然、野生の猿に遭遇した。
驚いて一瞬焦ったが、猿はすぐに去っていった。
その後、同じように観光していた女性二人組を見かけ、同じ場所を訪れていることに一体感を感じた。
18:23発の列車で桐生駅に戻り、19:48に到着。
夕食は麺処酒処ふる川 暮六つでひもかわうどんを食べたかったが、料理に時間がかかるとのことで断念。代わりに高崎駅周辺のセントラルホテルに宿泊し、ホテル前の居酒屋赤亀で一人カウンターに座って日本酒を楽しんだ。
しかし、誤って徳利を倒してしまい、日本酒をこぼしてしまった。恥ずかしい思いをしながらも、美味しい料理と酒で心を癒した。
2日目:水上から土合へ
朝食と出発
ホテルで朝食をとり、高崎駅から水上駅へ向かう。
09:26の列車に乗り込み、10:30に水上駅に到着。道中では高崎で買った駅弁(¥1200)を楽しみ、心地よい旅の始まりを感じた。
土合駅での探検
水上駅から土合駅へと移動し、11:40に列車が出発、11:49に到着。
土合駅はその独特な構造と雰囲気で、秘境駅としての名に恥じない場所だった。
昔テレビで見て以来、いつか行ってみたいと思っていた場所に、ついに足を踏み入れたのだ。カメラを片手に、駅の様子を写真に収めた。
帰路
12:30に土合駅を出発し、12:43に水上駅に戻る。
続いて、12:58発の列車に乗り、高崎駅には14:01に到着。
少しの休憩を挟み、14:49発の上野東京ラインで東京駅へ。16:46、東京駅に無事到着し、二日間の旅を終えた。
おわりに
こうして群馬の鉄道旅行は幕を閉じた。この旅を通して出会った風景や場所、味わった食事は、私の心に深く刻まれた。
特にわたらせ渓谷鐵道の美しい山間や、かつての栄光を感じさせる足尾銅山、そして秘境土合駅での探検は、何ものにも代えがたい思い出となった。
土合駅は、昔テレビで見た時からずっと憧れていた場所だった。実際に訪れて、その独特な雰囲気と静けさを感じることができたのは、この旅のハイライトの一つだった。
旅の途中での小さなハプニングや出会いも、すべてが旅の一部として大切な思い出となった。徳利を倒して日本酒をこぼしてしまった居酒屋での恥ずかしい一幕も、今となっては笑い話だ。
鉄道に揺られながらの旅は、日常を忘れるひとときだった。群馬の静かな風景を胸に、私は再び日常へと戻っていった。
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