はじめに
2017年の正月。私は関東から故郷九州へとUターンする前のこの時期に、一人での長距離旅を思い立ち、青春18きっぷを握りしめて、鈍行列車に身を委ねることにしました。
時の流れに身を任せ、列車の窓から広がる風景を眺めながら、お城巡りの旅路へと出発しました。
1日目: 移動メインの日 〜串木野駅から広島駅まで〜
2017年1月6日、夜明け前の薄明かりの中、串木野駅に降り立ちました。
6時20分、電車のドアが静かに開き、私は新たな旅路の始まりを感じました。コンビニで買ったおにぎりとパンを手に、旅の始まりを祝うように、列車は静かに走り出しました。
朝の光が差し込む車窓からは、田園風景が広がり、時折見える山々の風景が、心を穏やかにしてくれました。
川内駅から八代駅までは、肥薩おれんじ鉄道のくまモン列車に揺られました。くまモンの愛らしい姿に、旅の始まりを祝うように心が弾みました。
途中、水俣駅で、DISCOVER JAPAN時代の駅スタンプを見つけ、過去の旅人たちの足跡に思いを馳せました。その瞬間、時の流れを感じ、心が一層引き締まる思いでした。
九州ではずっと電車に乗って過ごしました。
山口県の海沿いを走る電車からは、広がる美しい景色が心を洗うようでした。
夕闇が広がる中、18時38分、広島駅に到着しました。
「ぶんちゃん」でのお好み焼きは、旅の疲れを癒してくれました。その味は、どこか懐かしく、心に染み入りました。
広島駅から歩いて3分の「ゲストハウス akicafe inn」に宿泊し、他の旅人たちとの交流の中で、旅の始まりの喜びを分かち合いました。
2日目: 岡山城と姫路城を攻める
2017年1月7日、朝の冷気を感じながら、広島駅から岡山へ向けて出発しました。
7時5分の電車に揺られながら、岡山の朝を迎えました。窓の外には、日の出の光が差し込み、日常の喧騒から解放された心地よさを感じていました。
10時5分、岡山駅に到着。
岡山城では石垣と後楽園の美しい庭園に心を奪われました。
歴史と自然の調和の中で、過ぎ去った時代に思いを馳せながら、静かな時間を過ごしました。
13時12分、岡山を後にし、次の目的地、姫路へと向かいました。
姫路駅に到着したのは14時39分。
白亜の天守閣が青空に映える姫路城に心を奪われました。
広大な城跡を歩きながら、過去の武将たちの姿を思い描き、歴史の深みを感じました。
途中、姫路郵便局で風景印を押してもらいました。旅の思い出です。
日の暮れかけた姫路から京都へと向かう電車の中で、一日の出来事を静かに振り返りました。
19時44分、京都駅に到着し、四条や河原町でお好み焼きを楽しみ、地元の温かさに包まれました。京都の静かな街並みの中にある「ゲストハウス hannari」で、心地よい眠りにつきました。
3日目: 二条城と彦根城、そして奥村神社
2017年1月8日、京都の朝は、静かで穏やかでした。
8時30分に目覚め、二条城を訪れ、その壮大な歴史の中に身を浸しました。
広大な庭園を歩きながら、時間の流れを感じ、心が静かに満たされていくのを感じました。
12時に京都駅を出発し、次の目的地、彦根へ向かいました。
彦根駅に12時47分に到着し、彦根城を訪れました。
歴史を感じる城壁と三成丼御膳の美味しさに心が満たされました。
15時35分、彦根駅を後にし、16時5分に河辺の森駅に到着しました。
奥村神社への道のりは険しく、土砂降りの中、駅から神社までの15分の道のりは、まるで試練のようでした。
奥村神社にたどり着いたとき、静寂とともに歴史の重みを感じました。おばけ提灯を見たかったのですが、人の気配もなく、あきらめることにしました。
4日目: 名古屋城と熱海の日帰り温泉
2017年1月9日、名古屋での朝は、名古屋の喫茶店「ミカド」で始まりました。モーニングセットのコーヒーとトーストの香りが、旅の疲れを癒してくれました。
名古屋城へと向かい、本丸御殿と本丸を見学しました。
名古屋おもてなし武将隊のパフォーマンスに、心が和みました。
12時32分、名古屋駅を出発し、浜松駅を経て、静岡駅に到着しました。静岡駅のホームで食べたそばが、旅の途中の小さな癒しとなりました。
16時5分、静岡駅を出発し、17時27分に熱海駅に到着しました。
「日航亭」という日帰り温泉で旅の疲れを癒しました。徳川家康も入ったとされる歴史ある温泉に身を委ね、心身ともにリフレッシュしました。
19時9分に熱海駅を出発し、20時58分、東京駅に到着しました。東京の夜景が広がる中、さすがにへとへとでしたが、旅の充実感がその疲れを忘れさせてくれました。
旅の終わりに
この鈍行列車の旅では、日本各地のお城を訪れることができ、その美しさと歴史に触れることができました。
ゆったりとした時間の中で、新たな発見と出会いがありました。しばらくはこのような一人での長距離旅行は最後かもしれませんが、またいつか行いたいと思います。
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