こんにちは。城郭符を全国に広めたいスーグル(@vsoogle)です。
昨今、御朱印がブームとなっておりテレビや雑誌などでも聞くことが増えてきたと思う。僕も約9年前の2009年から集めている。北は岩手県、南は鹿児島県の神社仏閣の御朱印を集め、家にある御朱印帳は30冊を越えている。
今回は、僕が入来にて企画した「城郭符」について紹介したい。御朱印を参考に自分と入来麓伝統的建造物群保存地区保存会の方々とで企画し販売している。
御朱印とは?
朱印(しゅいん)は、主に神社や寺院において、主に参拝者向けに押印される印章、およびその印影である。敬称として御朱印(ごしゅいん)とも呼ばれる。
出展:Wikipedia
御朱印とは神社仏閣で参拝した証として頂けるもの。スタンプラリーとは異なる。
最近は神社仏閣だけでなく、お城の御朱印なるものも出てきている。京都の二条城、会津若松の鶴ケ城、長野の松本城、岐阜の郡上八幡城、滋賀の彦根城などでは城御朱印として、観光記念符を販売している。
僕の住んでいる入来には清色城という山城がある。
僕の住んでいる入来でも山城である清色城をPRしたい!と思い企画し、販売しているのが「城郭符」だ。
清色城(きよしきじょう)
この山城は中世の南北朝時代に築城されたと言われており、入来院氏の居城でシラスの丘陵を利用した典型的な山城。標高100メートル、南北600メートル、東西750メートル、面積約25ヘクタールの規模だ。入来麓武家屋敷群と隣接している。
清色城の入口である堀切
清色城は16ほどの曲輪があり、名称が残っているのは、物見之段、求聞持城、中之城、本丸、松尾城、西之城の6ヶ所だ。
清色城案内板
南北朝時代の1370年頃から、戦国時代の1600年ごろまでの約200年余り使われてたと言われている。江戸時代になり、徳川幕府が一国一城令を出し、この城は現在まで400年余り使われなくなっている。
本丸跡からの眺め。愛宕山が見える。
城郭符とは?
城郭符とは、入来にある山城「清色城」の観光記念符(お城の御朱印)である。清色城をPRするものとして、地域おこし協力隊である僕と、入来麓伝統的建造物群保存地区保存会で、城郭符を企画した。
僕が初めて清色城に行った時、シラスを切り出して作られた堀切を見た時はその迫力に感動した。入来麓武家屋敷群があまり知られていないことも残念だが、清色城が鹿児島の人に知られていないことはもったいないと感じた。
清色城の堀切を登った所からの眺め
地域の人も山城を活用したい、PRしたいと言っていた。
そこで、清色城でも観光記念符(お城の御朱印)を発行すれば話題になり、清色城のPRになるのではないかと考え、城郭符を企画した。
僕の思いとしては御朱印は神社仏閣で頂くものなので、「御朱印」という言葉を使いたくはなかった。御朱印と区別をつけるために「城郭符」というオリジナルの名前を付けた。登城記念符や登閣記念符など色々考えたが、城郭というワードを使いたかった。あくまでも御朱印ではなく城郭符。城郭符という形で、入来のPRや観光客増加などの地域おこしに貢献できればなと考えている。
また、売上の一部は、入来麓武家屋敷群の石垣の清掃作業や除草、害虫駆除などの保存活動にあてることで、地域の景観を地元民と観光客との協業で守っていくスタイルを目指す。
入来麓武家屋敷群の石垣
入来麓伝統的建造物群保存地区保存会の活動として、石垣の清掃やイヌマキの木につく害虫「キオビエダシャク」の駆除、除草を行っており、その活動にもお金がかかる。除草や害虫駆除の薬品代も馬鹿にならないとの話も聞いていた。
入来麓武家屋敷群にあるイヌマキ門
この城郭符の売上をその活動費にあてれば清色城のPRもできて、入来麓武家屋敷群の景観も守れるから一石二鳥だ!と思ったのも城郭符を企画した理由だ。
お城の御朱印?いいえ、城郭符です。(薩摩川内市地域おこし協力隊ブログ)
日付が入るので、観光記念になる。思い出に一枚どうぞ。
デザイン
城郭符にデザインされている家紋は入来院家の「唐草丸十字」だ。
これは江戸時代に島津家から入来院家に贈られた家紋。実際に清色城が機能している時に使われていた家紋ではないが、入来の象徴として使用している。
また、城郭符の家紋と文字は版画で刷っている。日付けのみ当日手書き。
今後の展望
鹿児島にある三大武家屋敷群である知覧麓武家屋敷群、出水麓武家屋敷群でも城郭符を販売して頂き、鹿児島三大武家屋敷群で城郭符を全国に発信していきたい。(と勝手に考えてるので企画を持っていく。)
また、全国で発行されている城御朱印や登城記念符の名前を「城郭符」に統一したい。
◉販売して一年経過した結果
城郭符 メディア実績
新聞
南日本新聞(2017年7月6日)
テレビ
MBC「かごしま4」(2017年9月21日)
雑誌
観光雑誌「観光とまちづくり」
【公益社団法人 日本観光振興協会(2017-2018 vol.3号(No.529))】
Webメディア
「観光Re:デザイン」(2018/7/7)
城郭符 販売詳細
・販売場所:入来麓観光案内所
・発売日:2017年6月29日〜
・価格:1枚300円
・販売元:入来麓伝統的建造物群保存地区保存会
[…] 城御朱印とは違う?「城郭符」について解説! […]
[…] 関連記事:城御朱印とは違う?「城郭符」について解説! 関連記事:祝!「城郭符」販売1周年を迎えての振り返り。 […]
[…] ①関連記事:城御朱印とは違う?「城郭符」について解説! ②関連記事:お城の御朱印?いいえ、城郭符です。 ③関連記事:お城の御朱印「城郭符」を入来麓観光案内所で販売 […]